店長日記
[ショップインタビュー] アレルギー対応パンのtontonさま

おちゃのこネットのショップインタビュー第三回目は石川県でアレルギー対応パンをご提供されているtontonさん。井藤店長はめっちゃおちゃのこネットの機能を使いこなしているすご腕ユーザーさんとして有名です。さて、どんなお話しを聞かせてくださるでしょうか
最初はまったく売れないパン屋だった
トントンさんは実店舗がご商売のスタート。ネットとは違う苦労がやっぱりあって、最初は「高い!」と言われて全然売れなかったと。良いものを作っている自信があっても、お客さんは値段にシビアですよね。その壁を突破できたのは、リアルならではのお客さまとのコミュニケーションにありました。
「卵と乳製品抜いてもらえませんか」
これがアレルギー対応パン屋さんの始まりでした。たぶん、どこのお店でもショップオーナーさんが気付いていない市場のニーズというものがあって、その気付きを得られるのがお客さんからのリクエストなんですよね。これをクレームと捉えてしまうと大切なヒントを見逃してしまいます
最初は通販をお断りしていた
これも驚きなんですが、焼きたてのパンの美味しさに拘りたい井藤店長は、作ってから時間が経ってしまったものを食べていただくことにとても抵抗があったのだそうです。それだけ自分で焼くパンに思い入れがあるということなんですが、それでも通販に乗り出したのはやはりお客さまの強いリクエストに背中を押されたから。このコアなファンの存在がお店の商売を軌道に乗せるためにとても大切なことだと思います。ペルソナなんて言い方をしますが、特定の誰かの顔を思い浮かべながら商品開発をすることはターゲットの絞り込みや商品の強みつくりにとても有効です
他に競合店が存在しない
あくまでも「小麦で作ったパン屋さんで、卵と乳製品、ナッツやゴマなどの種子類を使っていない」という意味においてですが、それでも特定のジャンルにおいて唯一無二というのはそれ自体が競争力です。もちろんそれだけ狭いカテゴリーをターゲットにすると量は見込めません。それでもギリギリネット販売であれば、大手が参入しづらい自分たちだけのポジションを確立できる可能性がある。そこがネットショップの面白みでもあります。自分が勝負する土俵を自分で決められる
広告はしていない
これも驚きなんですが、井藤店長は広告は試したけど効果がなかった、と。元々ターゲットが狭くて明確なので、広告で呼び込める層は最初からオーガニック検索で獲得できているんですね。でもここが井藤店長の最大の強みで、データでちゃんと検証するスキルがおありなのです。これがなかなかレア。普通はなんとなく勘で動いて適当に肌感覚でしか判断しませんものね。エビデンスに基づいて行動を検証して、次のアクションを探す、というのは本当に合理的で知的な組み立てだと思います。いるんですよね、こういうスーパーサイヤ人な店長さんw なのでトントンパンさんは広告費をアフィリエイトに振り向けてらっしゃるようです
メルマガ命
お店のスタイルによって効果的な販促手法は異なるけど、トントンパンさんはメルマガが命なのだそう。「メール経由の売上が大体30%くらい」とのことですが、これには実は仕組みの活用に秘訣があります
つまり、「メルマガは週二回」のペースなんですが、それ以外にステップメールとカートリカバリーメールを組み合わせておられ、「うざいくらいメール届いてるかもw」とのこと。解説しますと、ステップメールとは、「○○という商品を購入いただいた方にだけ届く追い掛けメール」のこと。カートリカバリーはいわゆるカート落ち対策の機能で、カートにいれたまま購入に至らないお客さまに効果的なタイミングで購入を促すメールを自動でおくることができます。実はメール関連の機能が充実しているのがおちゃのこネットの特長。井藤店長はメールの達人、日本一おちゃのこネットを使いこなしているユーザーさんなんです
人間関係の構築が一番大事
メール配信などで積極的にアクションを起こすことをためらわれる方がいらっしゃいます。「こんなの送ったらウザいと思われるんじゃないか」とお考えなのでしょうが、「じゃあ売り込まなければいい」と井藤店長はおっしゃいます。大事なのは人間関係の構築であって、押し売りじゃない。だから相手に喜ばれる情報発信、最近のアレルギー事情や新しいアレルギー対応のレストランの開店ネタとか、を心がければあなたのメールを受け取った人は決して嫌な気持ちにならないはず。商売は最後は人間力の勝負でもあります
商売のサイズ
「会社を大きくしたい思ってるわけじゃないので」とおっしゃる井藤店長のお言葉には凄く共感してしまいます。どのビジネス書読んでもどのコンサルの話を聞いても、みんな成長こそ命、みたいなことを言うんですが、それって本当に幸せな道なのかと思っちゃいます。もちろんやらない理由を探しているわけでは決してなくて、サイズを大きくすることで今までお客さんに支持されていた質が変わってしまうことを恐れるんですよね。変に利益志向になってコスト削減したり、高単価な商品に誘導したり、そんなことをお客さんは望んでいないと思います。自分たちの良さを無くさない。そのために適切なサイズ感とやり方を守る。これって日本の老舗が結果を残してきたやり方なんじゃないでしょうか。ぜひ井藤店長のお話をじっくりご覧ください
The post [ショップインタビュー] アレルギー対応パンのtontonさま first appeared on おちゃのこネット公式ブログ.